中古住宅の内見で見るべきチェックポイントは?購入前に注意したい点を紹介

小堀 百合子

筆者 小堀 百合子

不動産キャリア2年

小山市の大和不動産㈱に勤務することになり2年弱です。小山市についてまだまだ分からないことばかり。これからもっともっと精進していかなければならないと思っております。皆様、よろしくお願いいたします。


中古住宅を実際に見学する機会が訪れると、「どこを重点的に見ればいいのか分からない」と感じる方も多いのではないでしょうか。限られた時間のなかで、後悔のない住まい選びをするためには、事前の準備やチェックポイントの把握が不可欠です。この記事では、内見前の準備から外観・室内・設備の確認方法まで、実際に役立つポイントを分かりやすく解説します。初めての方でも安心して中古住宅選びができる内容となっていますので、ぜひご覧ください。

内見前に準備しておくべきこと(内見をする前の準備全体)

中古住宅を内見する前には、資料の事前確認や目的の明確化、道具の用意など、しっかりと準備しておくことが重要です。

まず、中古住宅の資料(たとえば間取り図や既存住宅状況調査報告書など)を事前に確認しておきましょう。特に既存住宅状況調査報告書は、建物の基礎や柱・梁、雨水侵入を防ぐ部分まで第三者が調査してまとめた「健康診断書」のような役割を果たす資料です。これに基づくチェック項目を念頭に置いて内見に臨むことで、見落としを防ぎやすくなります。

次に、当日に必要となる道具の準備も欠かせません。具体的には、懐中電灯やメジャー、筆記具、カメラまたはスマートフォン、メモ帳、さらに水平器や方位磁石などが挙げられます。これらの道具があることで、床下点検口や小屋裏の暗い場所まで確認でき、寸法測定や記録がすぐに可能となります。

そして、内見の目的やチェックポイントを絞る下調べも大切です。たとえば「床下の湿気やシロアリ被害」「給湯器の製造年や交換履歴」「敷地の水はけや傾き」など、事前に優先度を定めておくことで、内見の時間を有効に使えます。

準備項目 具体例
資料の確認 間取り図、既存住宅状況調査報告書
持ち物の用意 懐中電灯、メジャー、筆記具、カメラなど
チェックリストの作成 湿気、劣化、設備の履歴など重点項目を絞る

外観・敷地まわりのチェックポイント

中古住宅を内見する際、まず最初に確認すべきは建物の外側と敷地の状態です。外観の見た目だけで判断せず、下記のポイントを丁寧に確認することが、長く安心して住むための確実な第一歩となります。

確認箇所注目ポイント
外壁・屋根・基礎ひび割れ(幅0.5ミリ以上、長さ1メートル以上は要注意)、チョーキング(塗膜劣化)、雨樋の破損やズレ、軒裏のシミ・亀裂などを確認します。軒裏や雨どいの異常は、雨漏れの前兆となりうるため見落とさないよう注意が必要です。専門家によるインスペクションの利用もおすすめします。
敷地の水はけ・排水雨水の流れが建物に向かっていないか、水たまりや地面の沈み跡がないかを確認します。排水マスや雨樋の詰まり、傾きもチェックし、可能であれば雨天後の内見や、水を撒いて確認することも有効です。
地形・傾き・境界敷地が周囲より低くなっていないか、擁壁や境界フェンスにひびがないかを確認します。建物や基礎の傾きは、水平器などで簡易に測定でき、幅0.3~0.5ミリ以上のクラックは専門家による詳しい調査が求められます。境界が不明瞭な場合は、現地に境界標が設置されているかも確認しておきましょう。

これらの外観および敷地まわりのチェックにより、建物の劣化や地盤にかかわる将来的なリスクを早期に把握できます。当社では、こうした点もしっかりとアドバイスいたしますので、ご購入をご検討の際はぜひご相談ください。


室内・建物構造の見方

中古住宅を内見する際には、室内環境や構造を細かく確認することが重要です。ここでは「間取りや日当たり、風通し、収納スペース」「壁・床の傾きやクロスの状態、嫌な臭いや汚れ」「床下と小屋裏の湿気・シロアリ・断熱材の劣化」について、誰にでも分かりやすくチェックポイントを整理いたします。

チェック項目確認ポイント注意点
間取り・日当たり・風通し・収納部屋の向きや窓の配置、風の通り道、収納配置家具配置や生活動線をイメージして使いやすさを確認
壁・床の傾き/クロス/匂い床鳴りやたわみの有無、クロスの剥がれ・浮き、湿気による臭い傾斜や浮きは構造や湿気の問題になりうるため慎重に見る
床下・小屋裏の構造チェック湿気、カビ、シロアリの痕跡、断熱材の状態点検口があれば懐中電灯などで短時間でも確認を試みる

まず、「間取りや日当たり、風通し、収納スペース」は、住み心地に直結します。特に部屋の向きや窓からの光や風の抜けが良いかどうかを確認し、日常の居住感をイメージしながらチェックしましょう。また、収納の位置や容量が生活動線に合っているかも重要です。

次に、「壁や床の傾き、床鳴り、クロスの剥がれや浮き、嫌な臭いや汚れ」も見逃せません。床を歩いてたわみや音の違和感がないかを確かめ、クロスの状態は湿気による剥がれや経年劣化を示すサインです。壁に触れて異臭やカビ臭を感じた場合は湿気要因を疑いましょう。

そして、普段見えない「床下」や「小屋裏」の状態も建物の健康を判断するポイントです。床下点検口がある場合、懐中電灯で湿気やシロアリの痕跡、土台の腐食を確認し、小屋裏では雨染みやカビ、断熱材のずれや欠損がないかを短時間でも確認してください。不具合が見られる場合は、専門業者によるホームインスペクション(住宅診断)の検討をおすすめいたします。

住宅設備・インフラの確認ポイント

中古住宅の内見時、公表されている情報だけでなく、現地でしっかり確認しておくことで、購入後の思わぬトラブルを防げます。特に住宅設備やインフラは、交換時期や劣化状況によって将来の費用が大きく変わるため、丁寧な確認が欠かせません。

まず、水回りの設備についてです。キッチンや浴室、トイレなどは、見た目だけでなく使用感や機能を確認する必要があります。蛇口を実際にひねって水の出方や排水の流れ方をチェックし、排水管の漏れや異臭、汚水の逆流がないかを確認しましょう。排水管の接続部や排水口まわりは要注意です(表参照)。また、給湯器については製造年月や型番、追い焚き機能の有無などを確認し、寿命が10年程度の機器が経年劣化している場合、購入後の交換費用を見越した判断が必要です。配管材質も確認すると安心です(鉄管のサビや銅管の青サビは劣化のサイン)。

設備箇所確認ポイント劣化のサイン
水回り(キッチン・浴室)水圧・排水・漏れ・汚れ・異臭水しぶき跡、流れが悪い、排水音
給湯器製造年・型番・追い焚き機能・動作確認10年以上経過、エラー表示、異音
配管材質使用材質・止水栓の状態赤サビ・青サビ・固着・漏れ跡

つぎに、窓やドアの開閉状態についてです。建具がスムーズに動くか、鍵がしっかりかかるかを全ての窓やドアで実際に試してください。隙間風や動きにくさは、気密性や構造の歪みを示すことがあり、断熱性能や防犯性にも関わります。

最後に、ガス・電気・インターネット回線などのインフラ整備状況も見落とせません。ガスの点火状況やガス臭の有無を確認し、電気設備では分電盤の容量やコンセントの数、スイッチの動作などをチェックしましょう。また、住宅における現代の生活に対応する電気容量が備わっているかも重要です。インターネット回線の種別や接続可否についても、事前に確認しておくことで入居後の生活の利便性に差が出ます。

これらの設備やインフラについて、気になる点があれば内見中に写真を撮ったり、メモを残したりすることで、後日不動産会社へしっかり伝えやすくなります。確かな確認と準備が、安心の購入につながります。

まとめ

中古住宅を内見する際は、事前準備が大きな安心につながります。資料の確認や必要な道具の用意はもちろん、外観から室内、設備に至るまで細やかなチェックが欠かせません。特に外壁や基礎、敷地の水はけ、室内の傾きや設備の状態など、気になる点をきちんと見極めることで、後悔しない住まい選びが可能になります。自分とご家族が心地よく安心して暮らせる家を見極めるために、記事のポイントをぜひ参考にしてください。

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